書籍『自然が教える農業のお手本』(飯島秀行・著)「微生物」より抜粋
微生物とは、宇宙を構成している原点の「生き物」なのです。
・・・(前略)
微生物は、色々な形や匂いに変化します。
これは乳酸菌です、これは大腸菌です、と固定化した菌、微生物がいると思われるでしょうが、
固定化した菌、微生物は、過去、現在に、存在した例はないのです。
当然、未来に於いても存在しません。
何故なら、菌、微生物は、条件に於いて変化する、生き物だからです。
子供の玩具にレゴと言う、はめ込んで形を作る、
プラスチック製の積み木があります。
四角いブロックを、一つ一つ組み合わせて、色々な形を作る玩具です。
微生物は、このレゴと同じ事なのです。
微生物は、一つ一つが生きていて、
生きているコマが沢山集まって、形を構成しているのです。
その物質形体に、人間とか犬とか桜の木とか、
名前を付けているのです。
その形が壊れた状態を我々は、死、と呼んでいるのです。
微生物と言うブロックが取り崩れて、構成している形体が壊れても、
一つ一つのブロックである微生物は、死ぬ事はないのです。
善玉菌、悪玉菌、良い微生物、悪い微生物など言葉には、
良いものと悪いものがあるような言い方をします。
大宇宙にたった一種類の微生物しか存在しないのに、
善悪が存在する訳がありません。
微生物とは、知恵であり、力であり、
宇宙を支配しているエネルギーなのです。
エネルギー不足とは、微生物不足の事です。
・・・(中略)・・・
この世の食べ物、飲み物、全てが微生物なのです。
食事の、器、でさえ微生物なのです。
野菜を絞って顕微鏡で見ると、微生物がうじゃうじゃ動いています。
物を粗末にする、という事は、微生物を粗末にする、と同じ事なのです。
微生物を粗末にする事は、自分を粗末にしているのです。
・・・(中略)・・・
微生物が更に細かくなると、
光とかナノとかの言葉で表現しているだけで、
微生物には変わらないと言う事です。
糞尿も、電気も、土壌菌も、肉体菌、動物、植物、鉱物
全てを構成している親元の菌は、同じ形態をもつ、
たった一種類の超ミクロ微生物なのです。
自分の専門分野の、真のメカニズムが理解出来るなら、
自分では手掛けた事もない、他業種のメカニズムを知る事が出来るのです。
何故なら、全てを構成しているメカニズムは、同じだからです。
尿と土壌を混ぜて圧をかけると堆肥が出来ます。
コイルの上に磁石圧をかけて回すと電気が出来ます。
どんなバイオも、バイオのやり方に二つはないのです。
素材と言う質量と、素材に掛ける圧力の違いだけで、
大元の微生物は、超ミクロの同じ微生物なのです。
・・・(中略)・・・
空気は、全てを構成する大元の微生物です。
全ての物質を構成する素材です。
この素材を、生命、と申します。
——————————